脳脊髄液減少症ってなに?
脳脊髄液減少症とは |
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脳と脊髄の周囲を循環している脳脊髄液が漏れて脳の位置がさがり頭痛やめまいなどの症状があらわれます。 |
脳脊髄液とは |
脳や脊髄を無色透明で循環しています。脳脊髄液があることにより、脳や脊髄を衝撃から守る役割を持っています。 1日の脳脊髄液の生産量は約500mlで成人では180ml前後の髄液が溜まっており1日に3-4回入れ替わります。 |
なぜ脳脊髄液が減少するのか |
髄液の低下 熱が高くなり十分に水分を補給しないと脱水症状になると髄液が低下するそうです。 |
原 因 |
スポーツ外傷、出産、転倒、転落、交通事故などで頭部または全身にうけた衝撃で漏れてしまいます。 |
診 断 |
通常にMRIやレントゲンでは発見されにくく、頚部捻挫と診断されることもあります。よって、造影剤やRI脳層シンチグラッフィで判明します。 |
治 療 |
ブラットパッチ 脊髄を覆っている一番外側の膜を硬膜といいます。 その硬膜と脊髄を保護している背骨の間には脂肪組織があり、そこに患者さん本人の静脈から採取した血液を注入します。 注入された血液は硬膜に薄く広がり髄液が漏れている部分を覆います。 そして、血液中に含まれた凝固物質がもれをふさいでくれます。 |
症状
1.脳神経症状 |
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耳鳴り、めまい、聴覚過敏、ふらつき等、誤診 メニエール病、特発性難聴など |
2.目の症状 |
ピントが合わない、まぶしい等の視力の急激な低下 |
3.三又神経 |
顔面痛、しびれ、顎間接症、味覚や嗅覚異常など |
4.自律神経症状 |
微熱、体温調整障害、動悸、呼吸困難、胃腸障害、頻尿等があげられる。特に迷走神経の機能異常が原因で、胃食道逆流症、頑固な便秘がおおくみられる。治療阻害因子でもあり治療は難航している。 |
5.高次脳機能障害 |
思考力、集中力が極度に低下し物事がスムーズにできなくなる。また、うつや無気力になり、精神科や心療内科で治療を受ける患者さんもたくさんおられます。 |
6.極度の倦怠感、易疲労感、睡眠障害、免疫異常、内分泌機能異常として性欲の低下、月経異常、子宮内膜症の悪化など。 |
7.いたみ |
初期には起立性頭痛が特徴であり、起きていると頭痛が強く横になると治まる。また、慢性期になると横になっても頭痛がおさまらないこともあります。偏頭痛タイプや緊張型頭痛等と様々です。 頭部以外にも頚部、背部、腰痛、手足などがあげられます。 |
これらの症状にはある特徴が見られます |
1.天候に左右されることです。 雨の降る前や台風の接近により頭痛、めまい、吐き気、だるさなどが悪化する傾向があります。 2.脱水で症状が悪化することです。 十分な水分が摂れないと時や下痢、発熱時のような脱水状態で症状が悪化する傾向があります。 |